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気象情報

令和元年 台風第10号に関する神奈川県気象情報

令和元年08月15日 17時32分横浜地方気象台発表

大型の台風第10号の影響により、神奈川県西部では土砂災害に、三浦半島の東京湾側ではうねりを伴った高波に警戒してください。また、低い土地の浸水や河川の増水、落雷、竜巻などの激しい突風、強風に注意してください。

[台風の現況と予想]
 大型の台風第10号は、15日16時には広島市付近にあって、1時間におよそ25キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は978ヘクトパスカル、最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルで、中心の東側600キロ以内と西側500キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
 台風は15日夜には日本海に達し、その後は速度を速め、温帯低気圧の性質を帯びつつ北東に進み、17日未明までに日本海北部で温帯低気圧に変わる見込みです。

[防災事項]
<大雨・雷・突風>
 神奈川県には台風周辺の暖かく湿った空気が流れこんでおり、大気の状態が非常に不安定となって、西部を中心に1時間に30ミリの激しい雨の降っている所があります。
 神奈川県では、16日明け方にかけて、西部の山地を中心に1時間に30ミリから40ミリの激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。
 西部では16日明け方まで土砂災害に警戒してください。また、神奈川県では低い土地の浸水や河川の増水、落雷、竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。

<高波・強風>
 台風の北上に伴い、神奈川県では南よりの風が強く吹き、海上では、相模湾や三浦半島の東京湾側で、うねりを伴って波の高さ4メートルのしけとなっています。神奈川県の陸上では16日明け方にかけて、海上では16日夕方にかけて強風が吹き、16日昼過ぎにかけてしける見込みです。強風やうねりを伴う高波に注意してください。特に、三浦半島の東京湾側では、うねりを伴う高波に警戒してください。

[雨の実況]
 降り始め(12日0時)から15日17時までの雨量(アメダスによる速報値)
  山北町丹沢湖 274.5ミリ
      箱根 209.0ミリ

[量的予想]
<雨の予想>
15日から16日にかけて予想される1時間雨量は、いずれも多い所で、
 東部 20ミリ
 西部 40ミリ
15日18時から16日18時までに予想される24時間雨量は、いずれも多い所で、
 東部  60ミリ
 西部 150ミリ

<風の予想>
15日から16日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
 陸上 15メートル(30メートル)
 海上 18メートル(30メートル)

<波の予想>
15日から16日にかけて予想される波の高さは、うねりを伴い、
 東京湾(横浜・川崎) 2メートル
 東京湾(三浦半島)  4メートル
 相模湾        4メートル
うねりを伴う高波は、17日も続く見込みです。

[補足事項]
 16日にかけて、相模湾に波浪警報を発表する可能性があります。
 今後発表する台風情報、警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報等に留意してください。
 次の「令和元年 台風第10号に関する神奈川県気象情報」は、16日6時頃に発表する予定です。